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マテリアル技術関連用語解説(あ行)

アーク Arc
日常の強つよい光のほとんどは紫外線です。このほかの可視光線である赤外線があります。温度はなんと2,500~3,000℃なのだそうです。
アーク切断 Arc cutting
光のエネルギーであるアーク熱を利用して金属などを切断する方法です。
RO水 Revarse Osmosis
逆浸透を応用することで逆浸透膜で透過した水をRO水と呼んでいるようです。過化学物質、粒子、イオンまで除去できるようです。
IACS
国際的な導電率のこと。
ISO International Organization for Standard
国際標準化規格機構規格の略です。
AISI American Iron and Steel Institute
アメリカ鉄鋼協会規格の略です。
ASTM American Society of Testing and Materials
アメリカ材料試験協会規格の略です。
ASME American Society of Machine Engineer
アメリカ機械技術者協会規格の略です。
厚板 Plate
金属の厚さ(板厚)が、6.0mm ~ 50mm のものを一般的には指し示しています。
圧延 Roll
床掃除したモップの絞り機のように、二本の回転ロールで金属材料を延ばして形作られた金属製品を圧延品といいます。つぶす側の圧延機をミルといいます。再結晶温度異常の高温で圧延することを熱間圧延といい、厚板ステンレスのアングル、チャンネル、丸棒、四角、平棒などこの方法で製造されます。温度が低い再結晶温度未満の圧延を冷間圧延といい、薄板の製造がこの方法です。
圧造
いわゆるプレス鍛造のことです。衝撃力でかたちを形成する鍛造とは異なり、圧造は遅いスピードでゆっくりと力を加え材料の中心部まで効果を及ぼす成形方法です。
アニール Anneal
対象物を炉の中などに格納し、一定温度に加熱して成形し歪を除去する方法で、焼純とも同じ意味です。
アルマイト Alumite
アルミニウムの表面に耐食性酸化被膜処理を行うことをいいます。陽極酸化被膜処理とも呼ばれています。硝酸溶液の中で、処理をしたいアルミの母材を陽極として電解すると、アルミの表面に多孔質で電解絶縁性があり耐磨耗性の高い酸化膜ができます。さらに高圧蒸気または熱湯処理をして孔を塞ぐと黄緑乳白色の耐食性に優れた被膜が出来ます。建材用の表面処理に多く利用されています。自然発色法や染色法を利用して容易に着色できるためクロム酸や硫酸などを使用してさらに特色を出すことが可能です。
「硬質アルマイト」説明をご参照ください。
アルマイトタッチ跡
アルマイト処理をする際に、対象物の母材をクランプして処理しますが、そのクランプ部は処理がされないことになります。この部位のことをいいます。
アルミ金型
「モールドベース」説明をご参照ください。
アルミダイセット
「ダイセット」説明をご参照ください。
ANSI American National Standard Institute
アメリカ国家規格の略です。
EP Electro-polished
一般的には金属表面に施される電解研磨処理をいいます。リン酸液と食塩水、硝酸ナトリウム水溶液の電解液中で加工物を陽極にして、陰極との隙間を作り加工物の表面を電解溶出させる方法です。クリーン度や耐腐食性を向上させる目的で、高純度ガス配管のパイプ、半導体産業などパーティクルを極限まで少なくしたいタンク、超高真空や極高真空チャンバーの壁面処理に多く利用されております。
イオンクロマトグラフ Ion Chromatograph
ある特定のガス雰囲気など、無機の陰イオンや陽イオンの定性定量分析をppb から ppt のレベルまで行われます。
インゴット Ingot
金の金塊などのように、精錬を終了して溶けた金属(溶湯)を型(鋳型)に流し込んでかたまって出来上がった鋳塊のことをさします。熱間圧延や熱間押出のためのスラブ・ビレットに分解されます。
打ち抜き金網(パンチングメタル)
金属の板材をプレス処理して打ち抜いた金網のことを指し、装飾や機器装置のカバーなどに利用されています。
薄板 Shhet
金属板材の厚みが 0.5 ~ 3.0mm 程度の板を一般的には薄板と称しております。
裏曲げ試験 Root bent test
配管の端面を突合せ溶接処理した溶接継ぎ手の接ガス面(裏波)が、引っ張り側になるように曲げる試験です。
AWS American Welding Society
アメリカ溶接協会規格の略です。
AP
「酸洗」説明をご参照ください。
液体ホーニング Liquid Honing
金属表面の仕上げや洗浄処理をする方法です。粒状の研磨剤の入った液体を加工物に噴射させます。酸洗の前処理などで利用されております。
S-N曲線 S-N diagram
金属の試験方法の一つです。応力Sを縦軸にとり、横軸に破壊するまでの繰り返し回数Nをとりグラフ化した金属疲労、金属の強さを測定するものです。
SUS
ステンレスのことを俗称「サス」などと呼んでいるのは、鋼材 suteel、特殊使用 use
ステンレス stainless の頭文字をとったものです。
エッチング Etching
金属表面を凹凸状に加工することを言います。半導体の微細加工などではパターンを削る名称で使われていますが、一般的にはステンレスや銅板の装飾用で絵柄や模様など浮きぼらせた化粧板などのように、シルク印刷した図柄を強酸により腐食させ、腐食の度合いをコントロールすることで絵柄の凹凸を表現してます。
LN2ブロー Liquefied N2
液体窒素の低温を利用して、水分やパーティクル、油分など汚染物質を捕まえる(トラップ)ことで除去する方法です。
塩水噴霧試験 Salt spray test
金属表面の耐腐食性を試験する方法です。表面処理など施した金属材料に一定条件の食塩水噴霧を行い、腐食の進み具合などをテストします。
エンドミル
いわゆる「フライス」のことを指し、外周面や端面にバイト(切れ刃)を持つシャンクタイプフライスのことです。
エンボス Emboss
ステンレスやアルミ板の表面に圧着ロールで圧延処理して、凹凸をつけた化粧板などの処理方法です。
応力 Stress
荷重=N(kgf) を材料片の平行部のはじめの断面積(mm2)で割ったものが応力です。
N/mm2(kgf/mm2)
応力除去焼純 Stress Relieving
鍛造や焼入れ、機械加工などの工程で発生している残留応力を除去するために行う加熱焼純処理のことを言います。
応力、ひずみ曲線 Stress-Strain curve
S-S曲線(応力 Stress – ひずみ Strain)ともいわれます。引っ張り試験で縦軸に引張応力(荷重)、横軸に引張ひずみ(伸び)の量・伸び率%をとったものです。引っ張り強さ、降伏点、耐力、弾性限界などをグラフで読み取れます。
応力腐食割れ
ある特定の腐食する環境化で、引張応力が共存する場合に金属が割れる現象のことをいいいます。オーステナイト系ステンレスやアルミニウム合金(特に高強度の合金)も主に塩素イオンの影響を受け応力腐食割れを起す場合があります。冷間加工の黄銅でも、加工により生じた残留応力の引っ張り力がかかる部位で空気中のアンモニアなどにより腐食が進み割れることもあります。これらのことを時期割れ・置き割れなどと称します。いずれのばあいも応力除去焼純もしくは表面処理を施す対策が重要です。
オージェ/シムス AES/SIMS
高精度な表面分析装置です。オージェ電子分光法(Auger Electron Spectroscopy)・
二次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectrogragh)の略です。
オーステナイト austenite
オーステナイト系ステンレスのことをいいます。面心立方格子のγ鉄に炭素(C)を最大2.1%まで固溶した固溶体組織で、727℃以上の高温で安定な組織であり、通常常温で使用しません。しかし、オーステナイト生成元素のNi,Mnを多量に固溶すると常温でも蜂の巣のような六角形の結晶粒を示すオーステナイト組織を得られます。
18Cr-8Niに代表されるオーステナイト系ステンレスにはNiによりオーステナイト組織を持っており、粘りがあり強く、柔らかく、成形性と耐食性に優れた性質を示します。溶接製も良好ですが、切削性に劣る面があり焼入れ硬化性はありません。オーステナイト系は常磁性体(非磁性体)ですが、加工などによってマルテンサイト組織が誘起されて磁気を帯びてしまうことがあります。まったく逆に、マルテンサイト組織にオーステナイト組織が残ることを残留オーステナイトといっています。
オーステナイトの安定化 Stabilization of Austenite
オーステナイトが安定化されて、マルテンサイトへの変態が起こりにくくなる現象をいいます。
O2 パッシベーション
数百度に低温加熱したステンレス鋼の表面をキレイな高純度酸素などで強制的に酸化させ、表面からの放出ガスをコントロールするとともに、耐食性の向上を目的とし不動態化処理をすることをいいいます。通常のステンレス鋼の持つ酸化膜の約五倍の厚みを形成します。
「不動態化膜」「不動態化処理」説明をご参照ください。
屋外暴露試験
大気中の金属耐食性を調査するために、試験片を屋外で風雨に晒し腐食の程度を観察する試験です。
押出し Extrude
加工したビレット(主に円柱形の鋳塊)をコンテナという筒の中に入れて、出口に求める形状に加工された金型(ダイス)を置きます。そこに圧力をかけて押出す加工のことをいいます(前方押出し、後方押出しなどがあります)。通常は押出し性の良さから熱間押出しをし、アルミニウム合金や鋼、黄銅などの非鉄金属の棒、管、異型材の製造に利用されています。サッシ材の63S型材はその代表的なものです。
表曲げ試験 Face bend test
配管の突合せ溶接継ぎ手表面を、引張側として曲げる試験です。

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