真空溶接
2006年4月22日 22:00
国際宇宙ステーションでの船体の補修作業に
アルミ簿材の溶接が課題になっていたそうです。
今までは、電子ビーム溶接が主な手法だったそうで。
解説:電子ビーム溶接とは?
最大出力30kWの電子ビームを真空中で急加速させ、細く収束させます。
収束された電子は、高エネルギー密度となっていてこれを対象物に照射
することにより溶接したい部分のみ溶かし溶接部以外の素材性質を損な
わずに溶接します。
この方法だと間違えば、溶接作業者の宇宙服が損傷を受けてしまうとか。
宇宙服の真空が破れれば、人間の体が真空パック状態になりますから
カピカピに乾いた人間になりますね。
おまけに無重力なら、大気圧で保たれている身体は、深海魚をいきなり
船の上に引き上げたと同じように、爆発します。
これは危険です!
これを改善する開発が進んでいるそうです。
特殊な電源装置使用し、表面に衝撃与え可能に無重力・真空状態で金属を
安全に溶接する技術の実験に成功したそうです。
アルミニウム合金の製造過程で表面に溶接を妨げる酸化膜ができるため
真空状態の溶接は困難だったそうです。
もともと地球上の大気圧下で酸素が雰囲気にある状態では、母材が見る間に
酸化します。
とくにあっという間に酸化被膜アルミニウムやチタンなどは、溶接が難しい。
某溶接電源メーカーさんの溶接実演講習に参加したことがありますが
ステンレスや鉄材と違い、結構難しいです。
これを特殊な電源装置でアルミ表面に衝撃を与えて酸化膜を除去し、真空中
での溶接を可能にしたとか。
模擬宇宙空間で溶けた金属が無重力で飛散しないことも証明され日本独自
の溶接技術が世界の宇宙開発に大きないしづえをあたえることになりそうです。
新しい技術が、またひとつ生まれたようです。
高圧ガス、低温機器、真空機器
川口液化ケミカル株式会社
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